中村力おじが亡くなった。82歳。昨年末の林おじといい、親の世代がまた一人。

喪主の従兄弟が故人の信条としていた言葉を紹介。

「春風(しゅんぷう)をもって人に接し、秋霜(しゅうそう)をもって自ら
をつつしむ(言志後録)」佐藤一斎

意味は「春の風のように暖かい気持ちをもって人には接して、秋の霜のよ
うに厳しく自分自身に対しては行動をただしましょう。」

周りから(下から)長年見ていた身からはおじらしい座右の銘だなあと感じた。
甥には春風と秋霜のやや秋霜的な厳しい接し方、そして、世の中を生き抜く方法として、いろんな自戒の教訓を教えてくれた。
また、ご本人も、クールにこなしたというよりは誓いが厳し過ぎて。滲み出た本音に、周りからからみて、あらら?っという時も。
今となってはおじのよい人間味。よい生き様を見せていただいた。

人間の一生とは長いようだが、終わってみると儚いものである。
卒のない堅実な人生。お金持ちであったが、なくなったら他の人と変わらない。

人は人生という旅をするためにこの世に束の間やってくるとか。
悔しい思いをした人、後悔が多い人、思い通りな旅行だった人、波乱万丈な旅行の人もいれば、退屈な旅行だったという人もあるだろう。
何をもって良い人生か?は、やはり、自分がどう思ったかになるのだろう。