Factotumの3Dジーンズの部分がほつれるというちょっとしたクレーム。
そもそも3Dとは?形状記憶との説明。・・・ですが、なんでデニムで形状記憶?とよくわかっていなかったのでちょっと調べてみました。

とりあえず修理。


購入して半年くらい。裾付近のあたりが一部ほつれに変わり始めたという事ですが、まあ、若干。しかし、折り目は全く取れてませんね。


裏にブラウス生地を張り付けて補強。


横向きにたたきました。同色の糸なのでわからないくらいでしょ!

デニム修理の問い合わせ先
crevasse@amehei.com

ググったら同じような形状記憶の問いが立っていたので拝借。
形状記憶ってホルマリンとホルムアルデヒドで形成するんですね・・・。知らんかった。それってシックハウス症候群の元だったりといろんな悪い元凶的にいわれるものでは?
人体に悪いのは製造工程だけでしょうけど。世に形状記憶のシャツがあって助かってる人はいっぱいいるでしょうね。



衣類にこのような機能を持たせる加工は「形態安定加工」と呼ばれています。
「形状安定加工」では無いことに注意してください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E7%8A%B6%

これに対して形状安定(加工)は繊維衣類の分野では
<形状安定は、繊維の分子鎖間が架橋されているので、洗濯しても(吸水しても)
型崩れし難いため、しわになりにくい。>
とは違った意味で使われています。

カーテン等に強い熱プレスを掛けてそのウエーブや折り目等をはっきりと長い間
崩れないようにセットする事をさしているようです。
http://www.rakuten.ne.jp/gold/kuwabara-curtain/a …

スーツでも「形状安定」という謳い文句が使われていますが、形態安定加工の素材が
使われているとは考え難く、仕立て方法に依るものと思われます。
形態安定加工の布地が使われているものは「防シワ」として紹介してあります。
http://www.konaka.co.jp/company/hi_function.html

したがって、<衣服の説明で「形状記憶と形状安定は同じ事」というような説明>は
正しくはないようです。
形状記憶繊維製の衣類およびまたは衣類を形態安定加工したものは、形崩れし難く、皺も
取れやすく、いわゆる「形状安定」と言えるかも知れません。
しかし衣料分野で使う場合は、違う物として区別すべきものと思われます。
 






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