メルマガをいつも読んでいる大前さんです。
色んな事を知っていて、考えが深いなーといつも感じていますが、本は初めて。
いつも通り、自分の自慢話が3分の1くらいの分量ありますが、それを含めて内容の濃い本でした。
薄い本なのにレバレッジメモは少なくない。まとめ切れなくて書ききれない良い内容もあるの時間のある人は買って読んでみてください。

即戦力の磨き方 (PHPビジネス新書)


即戦力の磨き方 (PHPビジネス新書)
大前 研一
PHP研究所
新書



----以下レバレッジメモ-----------------------------------------------

【即戦力の磨き方】著者大前研一

世界標準は日本より20年早い
アメリカのビジネスパーソンは、三十代で完成することを念頭に置いているからにほかならない。三十五歳で社長をやり、四十代でその会社を売ってカネを手にしたら、引退してカリブ海で暮らす。このアメリカン・ドリームを達成することが、多くのアメリカ人ビジネスパーソンにとって究極の目標となっている。

もっとすごいのはインドだ。日本人の国技が相撲なら、インドの国技は「勉強」といってもいい。大学を卒業したら世界で活躍することをにらんで、欧米やオーストラリアのトップクラスの大学院に留学する人が多い。ところが、インド人の知的能力は高すぎて、そのまま受け入れると学校の定員がインド人だけで埋まってしまうという事態にもなりかねない。そこでインド・ディスカウント・ファクターといって、インド人の成績は六掛けで見るなどという学校もある。

インド人の場合、四十代で引退してカリブ海でのんびり暮らしたいなどという個人的なことより、むしろサティヤム・コンピューター・サービスのラマリンガ・ラジュのように最終的には自国に産業を起こし、雇用その他でインド最大の問題である貧困を解決するという高い志が、仕事のモチベーションになっている人のほうが多いようだ。

八十五年以前を「ビフォー・ゲイツ(BG)」、以降を「アフター・ゲイツ(AG)」と呼んでいる。実際この表現が決して大げさといえないくらい、IT化とインターネットの普及した「新世界」では、経済の有り様が180度変わってしまったのだ。

旧世界での経済とは、いわば「実体経済」のみで成り立っていたから、ある意味わかりやすく、企業もどうすれば儲かるのか戦略を立てやすかった。ところが、「新世界」ではこの実体経済に、新たに「ボーダレス経済」「サイバー経済」「マルチプル経済」という、それまで見たこともなかった新たな経済が加わり、さらにそれが複雑に絡み合って非常に複雑な経済空間をつくりだしている。そのためこれまでの常識ややり方がそのままでは通用しないのだ。
ボーダレス経済;
お金や情報、労働力といったあらゆるもに国境がなくなった。世界のお金がイールド(利回り)の高い地域に流れていくのはいまや当たり前だし、労働賃金の安い中国には、世界中の工場が集まっている。コールセンターのように英語が必要なら、欧米企業は迷わずインドにBPO(ビジネス・アウトソーシング)を委託するし、逆にインド人の優秀な医師や経営者は、自国を飛び出し、欧米の病院や企業で活躍している。

サイバー経済;
スターバックスでコーヒーを片手にした若者が、携帯電話にインストールしたグーグルを使って、世界中の情報にアクセスできる環境をつくりだした。今や自分のURLを持ったこの「サイバー経済」の住人は全世界で十億人を超え、現在もすさまじいスピードで増殖中だ。彼らにとっての音楽はネットからダウンロードするものだし、写真はデジタルデーターにすぎない。その感覚が理解できない企業は、「新世界」では淘汰される運命にある。

マルチプル経済;
個人投資家の急増も、ろくに金利もつかない銀行にお金を寝かしておくくらいなら、株で増やそうというのはある意味健全だといっていいだろう。だだし、マルチブルにはプラスだけでなく、マイナスの面もあることや、借金はどこまでいってもマルチブルは一倍だということをわかって臨まないと、つまずいたときは実体以上にダメージが大きいことを忘れてはいけない。

目の前には見渡すかぎりの荒野が広がる。どちらに行ったら水があるのか。どの土地が耕作に適しているのか。猛獣や毒蛇はいるのか・・・・。開拓時代のアメリカ人は広大な西部の平原を前に、そんな思いにとらわれていたことだろう。もちろんそんなところに、かつて住んでいたヨーロッパのやり方を持ち込んでも、何にもなりはしない。自ら進むべき方向を決め、自力で道を切り拓き、荒地を耕すことのできる人間だけが生き残れる。これが唯一の荒野のルールなのである。

スペシャリストでもゼネラリストでもない、生き残れるのはプロフェッショナルだけだ。
なぜスペシャリストやゼネラリストではダメなのか。
スペシャリストというのは会計士や弁護士といった。国家資格などに裏づけされた専門家のことだ。あらゆる会計のルールに精通し、間違いなく会計処理を行うことが出来たり、小難しい法律の条文を理解し味方につけたり、そんな技術を持った人はこれまでの時代なら、たしかに貴重な存在だった。だが現在のアメリカを見渡してみると、会計士の仕事の多くは「クイッケン」という会計ソフトに置き換えられてしまっている。弁護士の業務も、「ファミリーロイヤル」や「ザ・ロー・ドットコム」といった、ネット上の格安法律相談サイトに奪われ、既存の法律事務所は青息吐息だ。それまでは法律相談といえば一時間で二百ドルはざらだったのに、ネットならワンケースわずか十四ドルで済んでしまうのだから当たり前だ。
医療でさえもアメリカで五万ドルかかる心臓のバイパス手術が、インドでは十分の一の五千ドル、しかも成功率は九九.七%と高いので、保険会社がインドで手術を受けることを条件に掛け金の安い保険を設計し、いまでは年間十五万人ものアメリカ人が、メディカル・ツーリズムを利用している。
要するにスペシャリストやゼネラリストというのは、環境や前提条件がトラスティックに変わってしまったら、その能力は途端に使い物にならなくなってしまうということだ。
だがプロフェッショナルは違う。まったく新しい環境に放り出されても、洞察力と判断力を発揮し、進むべき方向を見つけ自分で道を切り拓く逞しさがある。

即戦力に必要な「三種の神器」
「こうやったらうまくいった」という過去の成功体験を拠りどころにしている上司や先輩に学ぶものは、正直なところあまりないだろう。

語学力、財務力、問題解決力

語学力=英語
財務力=資産運用
日本のビジネスパーソンには財務を意識する環境がほとんどないのが実情だ。その証拠に、アメリカ人ならたいがいは「お前の正味価値(net worth)は?」と聞かれれば、「家と年金と株で資産はいくら、そこから借入金を引いてこれだけです」と、即座にバランスシートで答えられる。ところが日本人の場合は、自分の価値を把握するどころか、バランスシートという概念すらもっていないのが普通だからだ。
この差は教育の違いだ。アメリカ人は子どものころからバランスシートが親子の会話に頻繁に登場する。ところが日本はせいぜい小遣い帳をつけさせて、無駄遣いを改めるのが関の山。これはバランスシート(貸借対照表)ではなく、損益計算賞である。だから大人になっても、お金の出入りには関心があるが、資産管理や積極的に資産を殖やすことはからっきし苦手ということになってしまう。つまり、経理はできても、アングロサクソンなら当然持っている、財務という概念が育っていない。

財務力を養うには株が良い。
手順を踏んで正しくつき合えば、世界標準で年利10%、上級者なら25%以上で回す事も可能なのが株や海外のファンドへの投資だ。
いま5百万円を銀行の定期預金に預けていても、0.03%の金利では三十年経っても五百四万円にしかならない。
一方、五%で運用すれば、三十年後には約二千百六十一万円だ。
さらに一〇%で運用できれば、約八千七百二十五円にもなる。
株にかぎらず投資には、必ずリスクが伴う。
アメリカでは、夜になると仕事を終えたビジネスパーソンが集まって、株の勉強会を行うという光景が、どこの街でもごく普通に見られる。

問題解決力
日本ではあらかじめ答えが決まっている問題を解くことはできても、答えのない問題の答えを考える思考回路を、持ちあわせていない。
「問題がどこになるのか」「なにが問題なのか」など問題の本質はどこにあるかを自分で自分に問うことを繰り返す“質問する力(Inquisitive Mind)”が不可欠。
次になぜその問題が発生するのかという原因に言及し、何をどうすればその原因を排除できるかという仮説を立てる。ここで重要なのは「なぜ」という問いかけに対し、「もしかしたらこうなるのではないか」という仮説を設定できるかどうかである。仮説がうまくいかなかったとわかったら、そこで新たに仮説を立て直す、あるいは仮説を実行すると、そこで新たに問題が起こるかもしれない。そうしたらその問題の原因を探り、取り除く仮説を立てる。これを真の解決策にたどり着くまで、何度も繰り返す。
これが問題解決方(プロブレム・ソルビング・アプローチ)の基本である。つまり問題に直面したとき、その答えを知っているかどうかではなく、常にこういうプロセスで問題解決にあたれるのが、問題解決力があるということなのだ。

勉強方について
昼時になると毎回決まった店に行って、同じメニューのなかからすでに味を覚えていしまったものを注文する。これは明らかに時間の無駄だ。ためしに残りの人生であと何回外食の機会があるか、電卓を叩いて計算してみるといい。いまさら何の感動もないないものを食べている時間はないはずだ。
同様に、人脈を広げたいといっている人が、いつも同じような顔ぶれとばかり一緒にいるのを見ると、この人はつくづく時間の貴重さを知らないのだなあと、哀れな気すらしてくる。

大前研一のしないこと
・冠婚葬祭には出ない
・ゴルフはしない
・プロ野球は見ない
・付き合いの飲み食いはしない
・休みの日にゴロ寝はしない

会話術を身につける
日本人はディスカッションする能力が低い。
父親がこれが親の威厳だとばかりに「これをやれ」的な発言をする。これでは子どもたちもだってカチンとくるから、親と一緒に食事をしたくなくなり、家庭の会話そのものがなくなっている。なにより親が先に結論を言ってしまえば、子どもは考える力を奪われてしまう。
欧米では質問しながら子どもに自分で考えさせるという事を何処の家でも大切にしている。

自分の価値。
お前はいったい何ができるのかということだ。ただし、「トヨタ自動車でクルマの設計をやっていた」なんていうのは「価値」ではない。また、「自分が関わった○○○がヒットした」というのもダメ。それは組織の実績だ。そうではなく、「自分はこのクルマの足回りを担当して、ここを改善することでこれだけ性能アップに貢献しました」というように、個人で生み出した実績をいえて初めて、「自分の価値」としてアピールできる。

家は借りれば十分だ。
転機がやってきた時に、動きが悪くなる。
もっと良い資産の運用を考えるべきだ。

つまるところ勉強というのは、自分の人生をいまよりももっと幸せにするために、するものではないのだろうか。裏を返せば、いま自分の人生にどこか不満を感じている人は、幸せになる為の勉強がたりないのだ。

----以上レバレッジメモ-----------------------------------------------

気付き
http://rocketnews24.com/?p=50962以前インドの金持ちがこんな家を建てるはどうかしている!と思っていたが理由の一つに雇用を増やすという考えがあったのかもしれないな・・・。



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